top of page
検索

二胡の姿勢についての考え方

  • 執筆者の写真: カオン
    カオン
  • 20 時間前
  • 読了時間: 4分

更新日:6 時間前

二胡を弾くとき、「姿勢を良くしましょう」と言われることがあります。

  • 背筋を伸ばす。

  • 肩の力を抜く。

  • 楽器を安定させる。


もちろん、どれも大切です。

ただし、「良い姿勢=動かないこと」と考えてしまうと、かえって身体が固まりやすくなります。

二胡を演奏している身体は、実際にはずっと小さく動いています。

姿勢は足裏と座面から始まる

座って二胡を弾くとき、身体を支えているのは主に

  • 椅子の座面(お尻が触れている部分)

  • 左右の足裏

です。

このように、身体を支えている範囲を支持基底面と呼びます。これは、「自分の体重を受け止めている場所」という意味です。

演奏中、体重はこの範囲の中で完全に均等ではありません。

ほんの少し右へ寄ったり、左へ寄ったり、前後へ移ったりします。

この小さな変化が、実は腕や手の動きにも関係しています。


よくある考え方は、

「胸をこの向きにする」


「肩をこの高さにする」


「肘をここに置く」

というように、形から姿勢を作る方法です。

しかし身体は、上から浮いているわけではありません。

足裏や座面に支えられています。

そのため、

足裏や座面での重さの偏り


→ 骨盤(腰の中央にある、身体を支える部分)


→ 胸郭(胸を囲む骨格)


→ 肩


→ 腕

という順番で考えると、姿勢を理解しやすくなります。

たとえば体重がほんの少し右へ移れば、骨盤や胸郭の向きもわずかに変わります。

すると肩の位置関係も変わり、その先にある腕や弓の方向も変化します。

つまり、腕を動かす前から、すでに演奏動作は始まっています。

「重心を移す」といっても、大きく揺れたり動かす必要はない

ここで注意したいのは、

身体を大きく左右へ揺らしたり動かしたりすることではない

という点です。

必要なのは、見た目ではほとんど分からないくらいの小さな重心移動です。

椅子に座ったまま、


「少し右のお尻に重さが乗る」

「少し左足へ重さが移る」


程度でも、身体全体の状態は変わります。

演奏では、この小さな重さの移動を利用します。

姿勢は「形」ではなく「バランス」

写真を撮ると、良い姿勢は一つの形に見えます。

しかし演奏中は、その形の中でバランスが少しずつ変化しています。

そのため、

正しい姿勢を固定する

よりも、

必要な方向へ重さを移せる姿勢を作る

と考えた方が自然です。

良い姿勢とは、まったく動かない姿勢ではありません。

動いても崩れず、必要な場所へ重さを移せる姿勢

です。

演奏は手より前から始まっている

二胡では、目に見える動きは手や腕に現れます。

しかし、その動きを支えているのは身体全体です。

手が動く前に、

足裏や座面で小さなバランス変化が起こり、

それが骨盤や胸郭へ伝わり、

最後に腕や手の動きとして現れます。

だから、

「手をどう動かすか」だけでなく、「身体の重さをどこに置いているか」も演奏の一部

と考えてみてください。

今回のポイント

今回覚えてほしいことは一つだけです。

姿勢は、形を止めることではなく、重さを動かせる状態を作ること。

二胡の演奏は、手先だけではなく、足裏と座面から始まっています。


実際に身体で確かめてみたい方へ

姿勢や重心移動は、文章を読んで理解するだけでなく、実際に二胡を持った状態で試してみると、より分かりやすくなります。

レッスンでは、一人ひとりの身体の使い方や演奏の癖を確認しながら、

  • 足裏や座面への体重のかけ方

  • 楽器を持ったときの姿勢

  • 胸郭・肩・腕のつながり

  • 運弓へ重心移動をどうつなげるか

などを、実際に演奏しながら整理していきます。

「肩や腕に力が入りやすい」「姿勢を意識すると逆に固くなる」「弓をもっと自然に動かしたい」と感じている方は、一度身体全体から演奏を見直してみるのもおすすめです。

カオン二胡研究所では、初心者の方から経験者の方まで、身体の仕組みと実際の演奏を結びつけたレッスンを行っています。

体験レッスンについては、教室案内ページよりご確認ください。

 
 
 

コメント


bottom of page