二胡は難しい?初心者がつまずくポイントと練習の進め方
更新日:9月23日
二胡で難しさを感じやすいのは、音の高さを左手で探しながら、右手の弓で音を保つところです。弦は2本ですが、その分、覚えることが少なくて簡単とは言い切れません。
最初から音程も音色も、プロの演奏のように正確無比である必要はありませんが、「音をただ出す」のと「音色や表情を整える」では、取り組む課題が違います。今うまくいかないことを、一つずつ練習できる部分部分で分けてみましょう。
音程がずれる:左手の形と耳を一緒に育てる
二胡には、ギターのように音の位置を区切るフレットがなく、弦を押し当てる指板もありません。指の位置に加え、弦を押す力の変化や当たる角度も音の高さに関わります。
同じ場所を押さえたつもりでも音が違うとき、まずフォームを確かめ、見直します。
練習するなら、習った音階から隣り合う二つの音だけを選んでください。手本を聴く、自分で弾く、高いか低いかを聴き比べる。その往復をゆっくり行います。チューナーは参考程度に答え合わせに使い、画面に合わせ続けるだけにならないよう、自分の耳で音を確かめましょう。
音が合ったら指先の場所だけでなく、親指や手首、腕などの関節の配置がどう収まっているかも確認します。指の位置を少し直すたびに手全体が崩れてしまう場合は、音を増やす前に構えを見てもらうと、練習する点が絞れます。
音がかすれる:開放弦で弓の動きと音を確かめる
二胡は、弓を動かしている間ずっとコントロールする必要があります。途中で速さが急に変わったり、弓毛と弦の接触が変わったりすると、音も揺れます。
曲の中で音が乱れるときは、いったん左手の指を使わない「開放弦」に戻ってみましょう。一つの弦で、無理なく動かせる範囲を使い、音を伸ばします。初めから弓を端まで使い切ろうとすると腕や肩などの関節が突っ張る可能性があります。
身体の力を抜き可動域を上手く分散して利用できると楽に全弓が弾けるようになります。
開放弦でも音がほとんど出ない場合は、弾き方だけでなく、松脂や楽器の準備を確認します。音が出ない・かすれるときの確認方法で順に見てください。
両手が合わない:一小節を三通りで練習する
音の順番は分かっているのに、弓を動かすと指が遅れる。これは曲を丸ごと繰り返す前に、動きを分けて確かめたい場面です。
止まりやすい一小節を選び、次の順で練習してみてください。
楽器を置き、拍を数えながらリズムを手で打つ。
同じリズムを、一つの開放弦で弾く。
そのリズムに、左手の音を一つずつ戻していく。
二つ目まではできて三つ目で止まるなら、左手の移動と弓の切り替えが合っているかを確認できます。反対に、手で打つ段階で迷うなら、先に音の長さを整理しましょう。
慣れてきたら前後の一小節を足します。つなぎ目で止まらずに弾ける速さを選び、テンポを上げるのはその後です。
力が入る:「脱力」を見える動きにする
「力を抜こう」と思うほど、どう支えればよいか分からなくなることがあります。楽器や弓を支える働きは残しながら、余分な力を減らしていきます。
カオン二胡研究所では、身体の使い方と音のつながりを大切にしています。自分で確かめるときは、肩が上がっていないか、手首を大きく曲げていないか、左手で棹を握り締めていないかを、一つずつ見てください。
気になるところがあれば、弓を止めて構え直します。形を保とうとして苦しくなる場合は、腕だけを直す前に、座り方や楽器を置く位置から確かめましょう。痛みを我慢して同じ動きを繰り返す必要はありません。
難しい奏法を、入門の合格条件にしない
音を揺らすビブラートや、音と音を滑らかにつなぐ滑音は、二胡らしい表情を作る奏法です。好きな演奏を聴くと、すぐに真似したくなるかもしれません。
ただ基礎がしっかりしていないうちに練習するとかえってクセになったり・・・

今できることから、一つずつ練習する課題を決めます。
それでも最初の曲は、装飾を付けずに短い旋律をつなぐ形で楽しめます。入門期は座り方・弓の持ち方・左手の使い方とともに、リズム、数字譜、D調の音階を段階的に学べます。基礎と音楽を少しずつ並行して進めていきましょう。
練習の終わりに、短いフレーズを一度録音しておくのも一案です。次に聴くときは「途中で止まったか」「長い音を保てたか」など、一点だけ比べてみてください。
最初の一曲を選ぶ段階なら、初心者向けの曲と選び方も参考になります。今日は二つの音がつながった。その小さな変化が聞こえるところから、次の練習を決めていきましょう。




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